2007年11月28日

運命におまかせ

この本はあなたにとって、不思議な本になると思います。
「私はだれ?」という根源的な問題を追及しているのに、いつも幸せな状態になり、
さらにはお金持ちにまでなってしまう方法が書かれているからです。
しかも努力というものが不要うだからです。

そんなうまい話があるのでしょうか?

あるのです。

・・・・・中略

ルールは物理の方程式だけではなく、私たちの人生全体をも支配していたのです。
つまり人間は運命のよってがんじがらめだったのです。
問題はよりいっそう拡大化しました。

しかし問いへのヒントとなる情報を集める中で、未来の運命を知る方法も見つけたのです。
その方法を使って私は億万長者になってしまいました。

(本書「まえがき」より)


運命におまかせ
~いつも幸せを感じるあなたに~

森田 健
講談社
(2007/11/13)



著者紹介
森田健(もりた・けん)
1951年、東京都に生まれる。
上智大学電気電子工学科卒業。
富士通(株)を経て、ソフト会社を経営し、開発した通信ソフトが郵政大臣賞を受賞。
1996年に不思議研究所を設立、数々の不思議現象を取材している。
著書には、『運命を変える未来からの情報』『DVDブック 森田健の「見るだけで運命が変わる!」』『DVDブック究極のいい運命へ』(以上、講談社)、『「私は結果」原因の世界への旅』『ハンドルを手放せ』『自分ひとりでは変われないあなたへ』(以上、講談社+α文庫)などがある。
(本書著者紹介 より)


目次
1 いったん、幸せを求めることをやめては……?
2 問うことは幸せを超える
3 恋愛も家族も決まっているから悩まなくていい
4 死は終わりではないから、あくせく生きなくていい
5 本当の幸せのコツは「おまかせ」


本書の著者森田さんの書籍を読むのは、
運命を変える未来からの情報」に引き続き、本書で2冊目となります。

「運命を変える未来からの情報」は「六爻占術」という占いを用いることにより、
森田さんの運命が好転していったことが書かれていました。

運命はすでに決められているので、六爻占術によってそのことを予知し、
最悪の事態を避け少しでも良い方向に向かわせるということが、
その本には書かれています。
そして、株式投資で資産を何倍にもしてきたとも書いてありました。

本書ではさらに「盲師派推命占術」という占いを知り、
その占いによりいっそう運命が決められているということがわかってたのだと言っています。

運命は決められているので、どうあがいてもそれには太刀打ちができないそうです。
唯一できる手段というのが、「六爻占術」や「盲師派推命占術」を用いて未来を占い、
その結果を自分に対してどう有利に用いるかということだけです。

本書によりますと、運命に対していたずらに手を加えては苦しむだけみたいです。
どういうことかといいますと、目標を持ってそれに向かって実行していくとか、
夢を潜在意識の中に送り込むとか、常に前向きに努力をするという自己啓発書やセミナーなどで言われていることをすると、ただ単に自分が苦しくなるだけでということです。

確かに夢を持ち毎日計画を立てて実行している方も多いかと思いますが、
だからと言ってそれらの方々が、皆うまくいっているかと思えばそうでもないように思えます。

世の中の成功者はほんの一握りで、
その他大勢の人は自分の夢に翻弄されているのも事実だと思います。

諦めなければ夢は実現するといわれますが、
それにかじりついて何年も苦しい日々を費やしている人も多いことと思います。

では、どうすればいいのか。
それについて書かれているのが本書です。

本書によれば、すべてを諦め運命に身を任せればいいそうです。
夢を持ち、それに突き進むということはエゴであり、
それ自体が運命に逆らっているということになるそうです。

そうするのではなく、成り行きに任せそれを見てそれに対処していくのだそうです。
そうすることにより無駄な力が抜け、
自由が利くようになり運命が好転してくると言っています。

しかし、ここで疑問なのが運命が決まっているにもかかわらず、
なぜ運命に身を任せると好転していくかということです。

この説明については激流を古タイヤで下ったことを例に説明してます。
内容は本書に譲りますが、それによりますと多少の運命の変更は効くようです。

その小さな変更を良い方向へと少しずつ向かわせるために、
運命に身を任せるのだそうです。

まとめますと、
努力をしない。
目標を持たない。
自分磨きをしない。
反省はしない。
夢を持たない。

そして、すべてを諦めて手放せばいいようです。
この考え方は、精神的にものすごく楽になると思います。


本書はこのように成功哲学を頭っから否定してきます。
このことに私は少し戸惑いを感じました。

確かに本書で言われていることも正しいような気がします。
でも、今まで学んできた成功哲学も正しいような気がします。

ただ言えることは今まで私たちが書物を通して学んだ成功法則は、
西洋式のものが多いということです。
ほとんどの思想がアメリカやヨーロッパからのものです。

しかし、本書に書かれていることはどことなく東洋的な事柄に近いような気がします。
「六爻占術」や「盲師派推命占術」が中国からのものだからも知れません。

東洋の方が神秘的なので魅かれる部分もありますが、
占いにすべてをかけるのもどうかと思います。

この相対する考え方を自分なりに結論付けたのが、「どちらも正しい」ということです。
この宇宙は私たち人類が思っている以上に高度な存在のような気がします。
ですから所詮人間の考えることは大したことはないのだと思います。

運命が決まっていると思えばそのようになりますし、
決まっていないと思えばそのようになるのだと思います。

要するに嬉し、楽しく、幸せに生きられればそれが正解なのですから、
運命に流されるのもよし、自分で運命を切り開くのもいいのだと思いました。


今回の
運命におまかせ
は自己啓発書を読み漁ってきた自分にとってその考え方に一石を投じるものでした。

夢を持ちそれに向かって頑張っている人には「?」の書になってしまうと思いますが、
手放すという考え方もあり、そうすることによって運命が好転する可能性を教えてくれます。

占いで人生を決めるのは眉唾ものですが、香港企業の社長などは風水で物事を決めることもあるそうです。

堅苦しくなく、全体的に読みやすい文章なので一気に読めてしまいます。
ただ、著者の自慢話っぽいところが少々気になりました。

成功哲学書を読んでがむしゃらに頑張っているけれど、
成功できず自信を失っている人にはおすすめの書です。


それでは、今日はこのへんで。
最後までお目を通していただき、ありがとうございます。

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2,653歩

今日紹介した本

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書評/ライフスタイル





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この記事へのコメント

1. Posted by 本宮とが    2007年11月29日 06:16
つぶ庵さん、おはようございます。

読まれましたね。
頷ける部分と「?」と思う部分とが
相半ばするといった感じでしょうかねぇ。

> 占いにすべてをかけるのもどうかと思います。
そうなんですよ。
ここが私も一番ひいてしまったところです。(^_^;

古タイヤとカヌーのたとえ話は説得力あったのですが・・・(笑)
2. Posted by つぶ庵    2007年11月29日 22:09
とがさん、コメントありがとうございます。

不思議研究所というコンセプトは面白いですが、
やはり不思議なことに関する研究は正観さんの方が
かなり上手のような気がします。

>古タイヤとカヌーのたとえ話は説得力あったのですが・・・(笑)
流れに身をまかせるという例えを説明するのに、
とてもわかりやすかったですね。
私もこの部分は参考になりました。

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